歯の構造について

歯の構造について

息子の食事風景

皆さんこんにちは

溝の口駅徒歩4分のよつば歯科の院長です。

 

皆さん今日は食事何を食べましたか。僕はひき肉とキャベツのミルフィーユが主菜でした。副菜に出てきたそら豆は、息子に『マメ!もういっこ!』を何度も繰り返されたために、まったく食べれませんでした。

そんな豆好きの息子はそら豆の外皮を剥くのが苦手なようで、少し気にしながらもそら豆を皮ごとしっかりと噛んで食べていました。

少し前まであまり硬いものは苦手そうに食べていたのですが、いつの間にかしっかりと歯を使って食事ができるようになってきました。そんな食事のときに頑張ってくれている歯の構造について今日は少しお話ししようかと思います。

歯の中身は...

歯はエナメル質と呼ばれる外層と象牙質と呼ばれる内層の2重構造をしています。そしてより内側の歯の中心には神経が通っているのですが、硬くて白く同じようなものに見えるエナメル質と象牙質はよくよく調べると構造を含めて大きな違いがあるのです。

 

エナメル質は非常に硬く、人体の中で一番硬い組織です。神経が通っていないので髪の毛や爪を切っても痛くないのと同じように削っても痛みを感じません。削っても痛くないくらいですから、エナメル質だけに限局している比較的初期の虫歯になっても痛みなどの症状は出ません。また、比較的酸に強いため、強い酸にさらされなければ溶けだすことはありません。

 

それに対して象牙質はしなやかな硬さを持っています。神経が通っているため、健康な象牙質は削ると痛みを感じますが、虫歯になっても神経に近いところまで進行をしないと自覚症状が出ないこともあります。エナメル質と比べて酸に弱いため、一度エナメル質に穴が開くと、エナメル質よりも虫歯の進行が早く進むことがあります。ですから、見た目が小さな虫歯でも、表面のエナメル質を削ると、思った以上に深い虫歯になっていることが良くあるのです。

 

エナメル質は虫歯になっても気づきにくいですし、エナメル質に穴が開いて象牙質が露出すると虫歯があっという間に進行してしまうのですから、非常に厄介なものです。

ところで、エナメル質に穴が開いて象牙質が露出する状態ですが、実は虫歯の進行したとき以外にも似たような状態が起きることがあるのです。それってどういうときだと思いますか。

 

それは虫歯の治療をしたときなのです!!

 

...ん?

なんか文字にすると非常に似ているような感じがありますが、実は全然違うものです。それは自然になるものと人工的に起こるものという大きな違いがあるのです。

 

虫歯の治療のために金属の詰め物をするためには健康な歯の部分をある程度削る必要が出てきますが、その分エナメル質が削られ象牙質が多く露出することになります。もちろん、治療のためにはある程度仕方のないことなのですが、エナメル質を失った歯は隙間からの虫歯に弱く、虫歯になったときには大きな虫歯になることも多く非常に注意が必要になってきます。

 

よつば歯科では歯を削る量を極力少なくし、接着性のコンポジットレジンと呼ばれる治療を極力行うことによって、エナメル質を最大限に残し、象牙質の露出も最小限に抑えることが可能です。そして将来的な虫歯のリスクを減らし、歯の寿命を最大限伸ばす努力をしております。

 

困ったときは溝の口駅徒歩4分のよつば歯科までご相談ください。